August 26, 2008
読売の中共批判を批判する
読売が変だ。
北京五輪閉幕にあたり、1面で露骨に中国共産党を批判している。
内容は、開会式の映像合成やマラソンコースの「目隠しの壁」。またチベット・ウイグル民族への弾圧など、特に目新しいものではない。
しかし、それらを総括して中国共産党批判に結びつる。
それを1面でやっている。
はっきり言って異常だ。
北京五輪閉幕にあたり、1面で露骨に中国共産党を批判している。
内容は、開会式の映像合成やマラソンコースの「目隠しの壁」。またチベット・ウイグル民族への弾圧など、特に目新しいものではない。
しかし、それらを総括して中国共産党批判に結びつる。
それを1面でやっている。
はっきり言って異常だ。
記事の内容に間違いがあると指摘してるのではない。
評価の分かれる問題で、特定の他国をあからさまに批判する記事を、1面に持ってくるのが異常なのだ。
この記事の位置は、特集などで用いられる1面の左サイドだ。この位置の記事は主観的な内容が扱われる。
この位置に、中国批判記事を載せたことは
「読売新聞社は中国共産党を批判するメディアです!」と名乗りを上げる意味になる。
国内に反中の声は大きく、読売のこの態度を絶賛するひとも多いと思う。
しかし、日本国内で最大の売り上げを誇る、そして「中立を自称する」新聞社が、その立場を明確にするのは変だ。
それだけではない。
日中記者交換協定をご存知だろうか?
「日本のメディアは中国共産党の悪口を書きません。もし書いたら中国から追い出されても文句言いません」
言論の自由の反対側に突っ走った協定で、今も生きているはずだ。
つまり、読売新聞社は、自社の記者が中国から追い出されるリスクを犯してこの記事を書いている。
その目的は何だ?
東シナ海ガス田、尖閣油田を巡ってこれからもギリギリの交渉が続く。
これを、中国に暴力で奪われたくなかったら、「反中」は決して国益にならない。
誰が敵国に資源をゆずったりするだろうか。
もちろん、
「中国様のおっしゃることは全て正しいのです!!」
などと提灯記事を書けとは思わない。
冷静に客観的に、ニュースや出来事の判断をしたい。
難しいことなのだが。
1面にあった、中国批判記事を載せたかったのだが、webで見つけられなかった。
今日の社説を引用する。
後で見つけたら差し替えておこうと思う。
■以下引用■
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20080824-OYT1T00642.htm
五輪後の中国 祭りが終わって試練が始まる(8月25日付・読売社説)
世界最多の金メダルを獲得した中国では、初の五輪開催を無事終えたことで達成感が漂い、愛国心と民族主義が高揚しているようだ。
だが、熱戦が繰り広げられている最中にも、ウイグル族やチベット族などの少数民族への弾圧は止(や)まず、人権や言論の自由に対する抑圧は続いた。
伝えられた数々の「偽装」の中でも、開会式での民族融和の演出は異質だった。民族衣装に身を包んだ中国内の全56民族の子供たちが中国国旗を運んだ場面で、大半は漢族の児童だった。
中国当局者たちが、いかに自国の少数民族を軽んじ、信用していないかを示すものだ。
口パク、偽装花火などを含め、多くの演出が、党中央の指導で決められていたことも判明した。北京五輪は中国共産党指導部が前面に乗り出した政治の祭典そのものだったことを物語っている。
選手育成や資金投入など、国家丸抱えによる金メダル至上主義は、成果を上げたかもしれない。しかし、開会式での偽装は、全体主義国で五輪を開催する難しさを露呈した。
オリンピック憲章は「オリンピズムの根本原則」でフェアプレーの精神を規定している。偽装演出は、この精神にもとるものだ。
海外メディアへの取材妨害も目立った。新疆や北京などで、邦人記者や欧米記者が治安当局者から手荒な扱いを受け、中国政府は謝罪よりも、言い訳や警察側の行為を正当化することに腐心した。
人権弾圧や報道規制などは、中国側が国際オリンピック委員会(IOC)に対して行った誓約に違反している。
中国は今年後半の経済政策の重点を、インフレの抑制と景気の下支えに置いた。五輪終了で、経済が一気に減速することを懸念しているのだろう。
今後は、物価と景気を両にらみするという、極めて難しい舵(かじ)取りを迫られよう。
都市部の不動産価格は年初から25%余りも下落、上海株式市場の株価指数はピークだった昨秋の約3分の1に下落してしまった。
都市や農村での強制土地収用や、党幹部の腐敗・横暴などへの住民の抗議は続いている。
共産党政権の正統性のよりどころである「経済発展」が担保できなければ、人心は離反し、社会不安は一層強まる。
五輪で高まったナショナリズムと、困難な経済運営は、中国指導部にとって大きな試練となる。
(2008年8月25日01時49分 読売新聞)
評価の分かれる問題で、特定の他国をあからさまに批判する記事を、1面に持ってくるのが異常なのだ。
この記事の位置は、特集などで用いられる1面の左サイドだ。この位置の記事は主観的な内容が扱われる。
この位置に、中国批判記事を載せたことは
「読売新聞社は中国共産党を批判するメディアです!」と名乗りを上げる意味になる。
国内に反中の声は大きく、読売のこの態度を絶賛するひとも多いと思う。
しかし、日本国内で最大の売り上げを誇る、そして「中立を自称する」新聞社が、その立場を明確にするのは変だ。
それだけではない。
日中記者交換協定をご存知だろうか?
「日本のメディアは中国共産党の悪口を書きません。もし書いたら中国から追い出されても文句言いません」
言論の自由の反対側に突っ走った協定で、今も生きているはずだ。
つまり、読売新聞社は、自社の記者が中国から追い出されるリスクを犯してこの記事を書いている。
その目的は何だ?
東シナ海ガス田、尖閣油田を巡ってこれからもギリギリの交渉が続く。
これを、中国に暴力で奪われたくなかったら、「反中」は決して国益にならない。
誰が敵国に資源をゆずったりするだろうか。
もちろん、
「中国様のおっしゃることは全て正しいのです!!」
などと提灯記事を書けとは思わない。
冷静に客観的に、ニュースや出来事の判断をしたい。
難しいことなのだが。
1面にあった、中国批判記事を載せたかったのだが、webで見つけられなかった。
今日の社説を引用する。
後で見つけたら差し替えておこうと思う。
■以下引用■
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20080824-OYT1T00642.htm
五輪後の中国 祭りが終わって試練が始まる(8月25日付・読売社説)
世界最多の金メダルを獲得した中国では、初の五輪開催を無事終えたことで達成感が漂い、愛国心と民族主義が高揚しているようだ。
だが、熱戦が繰り広げられている最中にも、ウイグル族やチベット族などの少数民族への弾圧は止(や)まず、人権や言論の自由に対する抑圧は続いた。
伝えられた数々の「偽装」の中でも、開会式での民族融和の演出は異質だった。民族衣装に身を包んだ中国内の全56民族の子供たちが中国国旗を運んだ場面で、大半は漢族の児童だった。
中国当局者たちが、いかに自国の少数民族を軽んじ、信用していないかを示すものだ。
口パク、偽装花火などを含め、多くの演出が、党中央の指導で決められていたことも判明した。北京五輪は中国共産党指導部が前面に乗り出した政治の祭典そのものだったことを物語っている。
選手育成や資金投入など、国家丸抱えによる金メダル至上主義は、成果を上げたかもしれない。しかし、開会式での偽装は、全体主義国で五輪を開催する難しさを露呈した。
オリンピック憲章は「オリンピズムの根本原則」でフェアプレーの精神を規定している。偽装演出は、この精神にもとるものだ。
海外メディアへの取材妨害も目立った。新疆や北京などで、邦人記者や欧米記者が治安当局者から手荒な扱いを受け、中国政府は謝罪よりも、言い訳や警察側の行為を正当化することに腐心した。
人権弾圧や報道規制などは、中国側が国際オリンピック委員会(IOC)に対して行った誓約に違反している。
中国は今年後半の経済政策の重点を、インフレの抑制と景気の下支えに置いた。五輪終了で、経済が一気に減速することを懸念しているのだろう。
今後は、物価と景気を両にらみするという、極めて難しい舵(かじ)取りを迫られよう。
都市部の不動産価格は年初から25%余りも下落、上海株式市場の株価指数はピークだった昨秋の約3分の1に下落してしまった。
都市や農村での強制土地収用や、党幹部の腐敗・横暴などへの住民の抗議は続いている。
共産党政権の正統性のよりどころである「経済発展」が担保できなければ、人心は離反し、社会不安は一層強まる。
五輪で高まったナショナリズムと、困難な経済運営は、中国指導部にとって大きな試練となる。
(2008年8月25日01時49分 読売新聞)

